教育ローンと奨学金の違い

教育ローンと奨学金、どちらも大学や短大、専門学校への進学において、経済的に難しい時に利用するものです。ですが、この2つの違いが分からないという人も多いはず。どのような違いがあるのか、日本学生支援機構奨学金と国の教育ローン(日本政策金融公庫の教育一般貸付)で比較してみましょう。

  奨学金 国の教育ローン
申請者 学生本人 保護者
保証人 保護者が連帯保証人 別世帯の連帯保証人が必要
貸付方法 月々定額 上限350万円の一括貸付
貸付時期 入学後 入学前も可能
成績基準 あり なし
利率 日本学生支援機構奨学金の場合
<第一種奨学金>
なし
<第二種奨学金>
固定金利0.49%変動金利0.10%
(平成28年5月現在)
固定金利1.90%

母子家庭・父子家庭または世帯年収(所得)200万円(122万円)以内の方は年1.50%(固定金利)
(平成28年5月現在)

 

大きな違いは、貸付できる時期と成績基準の有無です。奨学金の場合、お金を借りられるのは入学後になってしまうので、入学前に受験料や入学金が必要な人は教育ローンを利用するのがよいでしょう。

また、奨学金の場合、高校生時の成績が優秀でないと採用されない「成績基準」があります。教育ローンはこの「成績基準」がないので、あまり勉強してこなかった…という人でも借りることができます。

 

国の教育ローンのメリット・デメリット

<メリット>

○融資が早い

○一括で大きな額を借り入れることができる

○いつでも申し込みができる

○申込者になれる範囲が広い

○成績基準が無い

<デメリット>

○審査が厳しい

○在学中でも利息分は返済しなければいけない

○返済義務者が親

 

国の教育ローンは申し込みをしてから結果が出るまで10日程度、お金が振り込まれるのはそれから1週間程と、素早い融資が魅力です。奨学金の場合は、入学後にしかお金を借りることができませんが、教育ローンはいつでも融資を受けることが出来ます。入学前の準備資金や受験料が必要な人にもおすすめです。

また、奨学金の場合は高校時の学力が優秀でないと採用されませんが、教育ローンは成績基準がないので、誰でも利用することが出来ます。申し込み者は親だけでなく、6親等内の血族、配偶者及び3親等内の姻族が可能。

デメリットは奨学金よりも金利が高いところ。元金は在学中に据え置き可能ですが利息は返済しなくてはいけません。また、審査が厳しい面もあります。ただし、教育ローンの金利は他のローン商品よりも金利が低く設定されていますし、母子家庭や世帯年収の少ない家庭はさらに金利が引き下げられます。奨学金よりも多少負担はかかりますが、自由度の高い便利なローンです。

 

日本学生支援機構奨学金のメリット・デメリット

<メリット>

○金利が無い、もしくは低い

○最大借入可能額が国の教育ローンより大きい

○在学中に利息が発生しない

<デメリット>

○成績基準をクリアしないといけない

○入学後でないと借入できない

 

奨学金の最も大きなメリットは金利が無い、もしくは低いところでしょう。給付型の奨学金(日本学生支援機構には無い)の場合は、月額数万円、数十万円のお金を返済義務なしでもらうことができます。貸与型の場合でも、金利はかなり低めの設定です。さらに、在学中には利息が発生しない点も安心。基本的には月々定額の貸与になりますが、国の教育ローンの借入上限額が350万円なのに対して、奨学金は最大で合計500万円程度借り入れることができます。(4年間継続して借りた場合)

デメリットは、申請条件がなかなか厳しいところです。奨学金を利用するには「家庭収入基準」と「成績基準」をクリアしないといけません。特に成績基準は高校1・2年時からの成績が重要になるので、借りたいと思ったときにはもう遅かったということもありえます。また、借り入れは入学後からなので、入学前にお金が必要な人は教育ローンと併用するのがよいでしょう。教育ローンよりもお金がかからないので、高校時代に前もってしっかりと勉強できる人にはお得な制度です。

 

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